リノベーション費用って結局いくら?実例でざっくり解説!

リノベーション費用って結局いくら?実例でざっくり解説!

「中古マンションを買って、自分好みにリノベーションしたい!」 「今の家を、もっと暮らしやすくおしゃれにしたい!」

そう考える方は多いですよね。でも、いざリノベーションとなると、一番気になるのが「結局、費用ってどれくらいかかるの?」という点ではないでしょうか。

リノベーション費用は、工事内容や物件の状態によって大きく変わるため、一概に「いくら」とは言えません。しかし、いくつかのパターンと実例を知ることで、大まかな費用感を掴むことができます。

今回は、リノベーション費用の目安と、具体的な実例を交えてざっくり解説します!

1. リノベーション費用の目安は「どこまでやるか」で決まる!

リノベーション費用は、大きく分けて以下の3つのレベルで変動します。

  • 部分リノベーション(数万円〜数百万円):
    • 特定の部屋や設備(キッチン、浴室、トイレなど)だけを改修するケース。
    • 内装の壁紙や床材の張替え、間接照明の追加など、比較的簡単な工事が含まれます。
    • 費用を抑えつつ、気になる部分だけを改善したい方に適しています。
  • フルリノベーション(数百万円〜1,000万円以上):
    • 住まい全体の間取り変更を伴わない内装の全面改修や、水回りの設備を一新するケース。
    • 比較的築年数の浅い物件で、構造躯体はそのままに内装や設備を一新したい場合に選ばれます。
  • スケルトンリノベーション(1,000万円〜2,500万円以上):
    • 建物の構造躯体(柱や梁、壁)を残し、それ以外を全て解体してゼロから作り直す、最も大規模なリノベーション。
    • 間取りを大きく変えたい、断熱性能を高めたい、配管・配線を全て新しくしたいといった場合に選択されます。新築同様の自由度があります。
2. リノベーション費用の内訳を知ろう

リノベーション費用は、主に以下の要素で構成されています。

  • 工事費用: 間取り変更、内装(壁・床・天井)、水回り設備(キッチン・浴室・トイレ・洗面台)、建具(ドア・窓)、電気・ガス・給排水工事など、実際の工事にかかる費用。これが費用の大部分を占めます。
  • デザイン・設計費用: リノベーション会社や設計事務所に依頼する場合にかかる費用。デザインの提案や図面作成、工事監理などが含まれます。
  • 諸費用: 既存建物の解体費用、廃材処分費用、現場管理費、仮住まい費用、引越し費用、不動産取得税などの税金、住宅ローン手数料などが挙げられます。
3. 【実例で解説】リノベーション費用って実際はこれくらい!

具体的なイメージを掴んでいただくために、一般的なリノベーションの費用例をいくつかご紹介します。

 

実例1:【マンション】水回り+内装フルリノベーション(約700万円〜1,200万円)

築25年のマンション(約70m²)で、水回り設備(キッチン、浴室、トイレ、洗面台)を全て一新し、リビングや寝室などの内装(壁紙、床材)を全面張り替え。間取りは大きく変更せず、収納を増設したケース。

  • ポイント: 築年数が経ち、水回りが古くなっていたため、機能性とデザイン性を向上。全体的に明るくモダンな空間に。
  • 内訳:
    • キッチン・浴室・トイレ・洗面台交換費用:約300万円〜500万円
    • 内装工事費(壁・床・天井):約200万円〜400万円
    • その他(建具交換、照明、諸経費など):約200万円〜300万円
 

実例2:【戸建て】スケルトンリノベーション(約1,500万円〜2,500万円以上)

築40年の戸建て(約100m²)で、間取りを大きく変更し、耐震補強や断熱改修も行ったケース。LDKを広げて家族のコミュニケーションが取りやすい空間にし、趣味のスペースも確保。

  • ポイント: 構造体以外を全て解体し、新築同然の性能とデザインを実現。冬は暖かく、夏は涼しい快適な住まいに。
  • 内訳:
    • 解体工事費:約100万円〜200万円
    • 構造補強・断熱工事費:約200万円〜400万円
    • 内装・設備工事費一式:約1,000万円〜1,500万円
    • その他(外壁・屋根、外構、諸経費など):約200万円〜400万円
 

実例3:【部分リノベーション】LDKのみの改修(約300万円〜700万円)

築15年のマンションのリビング・ダイニング・キッチン(LDK)のみを改修したケース。最新のシステムキッチンに入れ替え、リビングの床材を無垢材に変更、壁にはアクセントクロスを施工。

  • ポイント: 家族が集まる空間を中心にリフレッシュ。新築同様のLDKで、より快適な暮らしに。
  • 内訳:
    • システムキッチン交換費用:約100万円〜200万円
    • LDK内装工事費(床・壁・天井):約100万円〜300万円
    • その他(照明、収納、諸経費など):約100万円〜200万円
4. 費用を抑えるポイントと注意点
  • 優先順位を決める: 全てを完璧にしようとすると費用は膨らみます。本当にこだわりたい部分と、妥協できる部分を明確にしましょう。
  • 既存を活かす: まだ使えるものは再利用したり、部分的に残したりすることで費用を抑えられます。
  • 相見積もりを取る: 複数のリノベーション会社から見積もりを取り、比較検討しましょう。費用だけでなく、提案内容や担当者との相性も重要です。
  • 補助金制度の活用: 国や自治体で、リノベーションに関する補助金制度がある場合があります。事前に調べて活用できるものは積極的に利用しましょう。
  • 予備費の確保: 築年数の古い物件では、解体後に予期せぬ不具合(配管の劣化、構造の痛みなど)が見つかることがあります。予備費として、見積もり額の10%程度を確保しておくと安心です。
まとめ

リノベーション費用は、希望する内容や物件の状態によって大きく変動します。まずは「どこまで、どんな風にしたいのか」を具体的にイメージし、上記の実例を参考にしながら大まかな費用感を掴んでみてください。

そして、信頼できるリノベーション会社に相談し、詳細な見積もりとプランを提案してもらうことが、理想の住まいを実現する一番の近道です。この情報が、あなたのリノベーション計画の一助となれば幸いです!

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